「よし、と・・・」ガチャガチャ
「なぁ、サイよ。少し頼みたいことがあるのじゃが」
「あー?何だよ」
「りびんぐへ来てくれ」
「・・・?」
・
・
・
「で、何だよ頼みたいことって」
「このテストを受けてくれんか?」
「ハァ?テストォ?」
「なぁに、簡単なテストじゃ5分で終わる」
「何で私がテストなンか受けなきゃなンねーンだよ。誰がやるか!メンドクセー」
「とっても簡単で小学生でも解ける問題ばかりじゃぞ?」
「ンなン受ける義理ねェだろ。やなこった」
「んん?なぜそんなに嫌がるのじゃ?そちならこんなものチョチョイとできるじゃろ?
「あ、アレか?自信がないんじゃな?そち、実は隠れおバカさんなんじゃろ。そんな感じするしなー」
「は?ンなことないし。テストとか超余裕だし。マジ楽勝だし」
「いや、嫌ならやらなくてもいいんじゃよ?勉強嫌いなコに無理やりやらせるのも?可哀想じゃし?」
「は?別に勉強嫌いじゃねェし。
「てか、私巷じゃ神童で有名だったからな?天才すぎてあだ名【ゴッド・ブレイン】だったから」
「ほうー?じゃ、やってみる?」
「こんな問題5分で終わるところを3分で終わらせちゃうしー」
魔王様の巧みな挑発にノせられた同居人
何やら奇妙なテストを受けることになってしまいました。
「もう1時間経ったぞー」
わぁーものすごい白目ですー(^0^)
「はぁーやっと終わったぜェーー」
「チッ奨学金はダメじゃったか」
「は?」
「いや、なんでもない」
「アヤ、オマエいきなりテスト受けろだとかさっきから何なンだよ!ったく!」
「知りたいか?」
「ハァ?!」
「真実を知りたくばついて参れ」
「ついて参れってオマ・・・こんな夜中にどこ行くンだよ?」
「良いとこじゃ」
「良いとこ?てか、スゲー荷物だなァオイ!」
「仕様じゃ」
「さ、乗り込むぞ」
「オイ、何だよこのトラック。どこから出てきた」
「仕様じゃ」
どこからともなく現れたトラックに乗り込み
ガタガタ揺られること数時間
見知らぬ土地にたどり着いたふたり
「さ、ついたぞ・・・」
「おいここって・・・どこ?っつーか何」
「大学じゃが?」
「は!?」
「シムズ大学の学生会館じゃ。我らはこれから女子大生になるんじゃぞ」
「・・・」
「ええー!?」
-------------------
と、いうわけでございまして(^0^)
安藤家を大学生にする予定は無いので
大学はこの二人に体験してもらうことにしました。
魔王様の華の女子大生編・スタートでございます!!
「おい大学って・・・おま!私高校すらろくに出てねェのに・・・!」
「巷では【ゴッド・ブレイン】ではないのか?」
「ウソに決まってンだろーが!てか、何勝手に決めてンだよ!大学なンて!」
「・・・サイよ、大学とは何かわかるか?」
「あァ!?お勉強大好きーな頭でっかちのボッチャン嬢ちゃんが仲良くママゴトする
「金持ちーなブルジョアどもの遊び場だろォ?!」
「違うな。間違っているぞ」
「あ?」
「よいかサイよ。大学というのはな・・・青春じゃ!」
「は?」
「毎朝通学途中にすれ違うあの子!すれ違う視線とロマンス!
「講義中にこっそりと友達とするおしゃべり!ひそかに芽生える恋心!ロマンス!
「学生生活は人生の華!それを体験しないだなんて損じゃ!損!
「もっと人生を謳歌しようぞ!」
「おい、ロマンスダブってンぞ。どンだけ飢えてンだ」
「専攻はビジネスにしておいたぞ」
「オイ何勝手に決めてンだよ。まだやるっつってねーぞ」
「余と同じじゃ。これで一緒に講義が受けられるな」
「だからまだやるっつってねーっつの」
「部屋は同室でよいな?収納式ベッドと普通のベッドどちらがよい?」
「ちょ・・・!イヤ、だからー」
「あ、同じベッドでいいかwなんちゃってー」
「おいいいい!!話をきけええええ!!!」
カラーンコローン
「おお!まずいぞ!始業チャイムじゃ!講義に遅れてしまう!それ、参るぞ!」
「おい!ちょっ!待てって!」
・
・
・
ワイワイガヤガヤ
「ふう間に合ったか・・・すごい人ごみだったから遅刻するかと思ったぞ」
「いや、しょっぱなから遅刻してもよかったな・・・周りの者へのドジっこアピールになるし・・・」
「全然ドジっこじゃねーよソレ。ただの時間にルーズなやつだよ」
「・・・」
「いや・・・てか、これ完璧遅刻じゃね?ふっつーに講義始まってるカンジなンですけど」
「講義が終わるまでに席についておけば遅刻ではない」
「オマエのマイルールなンざ知らねェよ!てか、それも完璧に遅刻だからね!
「そンなン出席って認められないから!」
「認めてもらえないなら力づくで認めてもらえばよい」
「警察沙汰になるわ」
実力行使も辞さないおつもりのアヤ君(^0^)
ヨッ!魔王!
とりあえず一番後ろの席に着く魔王様と同居人。
「・・・」
「おい・・・周りのやつらみンな何かノートとってンぞ
「私たちもノート取った方がいンじゃないか?」
「ノートとる、だなんてやりたいやつがやればいいじゃろ」
「いやいやそういう問題じゃねェだろ」
「・・・ってかオマエ、何してんの?」
「ゲームじゃが?」
「おいいいい!!おま講義中に何やってんのー!?」
「今教授背中むけてっから気づいてねーけど教壇から丸見えだからね!!
「この狭い教室とこの人数で内職とか無理あっから!!」
「お、オタクレベルがあがったぞ」
「オタクレベルより常識レベルを上げろォォ!!」
「つーかこれ何の授業だ!?ホワイトボードにめっちゃアニメのイラストかいてあっけど
「ビジネスと何の関係があンだよ・・・教授の趣味か?」
「さぁ?何の授業であろうな?」
「・・・は?」
「え、何それ 何の授業かもわからずにいたの?どンなゆとりだよ!!」
「ゆとりじゃない。ドジっこアピールじゃ」
「うっせ黙れ」
「お、生徒たちが出ていくぞ・・・?どうやら講義は終わったらしい。
「ふう、疲れたの」
「オメーはただゲームやってただけだろうが」
「え、コレ本当におわったの?・・・教授はまだ授業やってるみてーだけど」
「気にするな」
あ、アレ?きっとオ○ニーみたいなモンだヨー(^0^)
まったく勉強してないような気がいたしますが、とりあえず講義は終わってしまったようです
「はぁ、くだらねくだらねェ。とっとと帰ンぞ」
「あ、待ってくれ。寄りたいところがある」
「あ?寄りたいとこ?・・・って?」
「良いとこじゃ!」
「まーたイイトコかよ・・・」
「ヘェ、大学ン近くにカフェあンのかー!便利でいいなァ」
「ああ、ここはなかなか美味だそうでの。学生たちに人気らしい」
「丁度小腹が空いたし、何か食おうぜ」
「おっ!このチーズデニッシュうめーー!」
「やはり講義後はカフぇじゃよな!かふぇ!ここで明日の予習をしたりれぽーとを書いたり!
「まさに学生!じ・学生じゃ!」
「はぁーそうっすかーー」
「お、ここから大学の庭、見えンのか」
「いい景色じゃの。画になる」
「・・・ああ、いい雰囲気だな」
「ここはまったりできて素敵じゃろう?」
「ああ・・・」
「・・・ところで、オマエ何食ってんの?」
「らーめんじゃ。チートでつけたWAの食品レジから買った」
「おいやめろ。いろいろやめろ」
雰囲気ぶちこわしぃ(^0^)
ちなみに
レジを覗いてみると他にもいろいろありましたよ!
(ピザ窯を持っているとピザも選択できました)
ユニバーシティでも食べ物がいろいろ追加されたようですねぇ
ひとつひとつ試してみるのがとっても楽しみでございます
「おい、空いた皿ぐらいちゃんと片付けろよ」
「・・・サイはきっと余の分まで片してくれるはず」
「何ほざいてンだか」
「・・・メールか?」
「んー?」
「ああ、違う違うブログじゃ。ブログを更新してたのじゃ」
「へェー!アヤ、ブログやってたのか!どンなやつ?やっぱ日記書いてンのか?」
「んー日記というか・・・まぁ、観察日記じゃな」
「えー!見てみてェ!」
「ああ、いいぞ!」
「ほれ」(暗黒微笑)
「おいおい、いろいろツッコミどころありすぎだろ。何だよこれ
「てか、突っ込まなきゃだめ?ツッコミ担当者が挫折して実家に帰省するレベルなンだけど」
「そんなこと言うだなんて冷たいではないか!余が寂しさのあまり死んでしまってもいいのか?」
「ボケを拾うこっちの身にもなれよ。てか、心の底からきもちわりーわ」
「やれ嬉しや」
「いや、褒めてねェから。むしろ褒められたことじゃねェから」
犯罪っぽい!(^0^)
「・・・あのさァ、そろそろ家に帰らね?」
「もう寮へ帰るのか?」
「・・・そっちじゃなくてームーンライトフォールズの方の家だよ」
「大学はどうやら楽しいらしいけど、ちょっともういいわ。疲れた」
「なんじゃ。もう疲れてしまったのか?」
「ああ、疲れたよ。オメーのせいでな!」
「そうかそれならばしかたない。館へ帰ろうか」
「ヨッシャ!」
「じゃがせめて歓迎会に出てから帰ろう」
「・・・歓迎会?」
「ああ、新1年生の大学入学を記念したパーティじゃ!
「ボーリング場の二階を貸し切ってそれはもう盛大にやるらしいぞ。しかも2時間飲み放題」
「に、2時間飲み放だと!!?」
「行くッ!絶対行く!」
「・・・即決じゃな」
同居人の好きなもの第二位は酒であった。
(第一位は金)
「お~~い!アッヤー!オメー何だよ!
「酒全然飲ンでねェじゃねーか!もっとガンガンいっとけ!飲み放なンだぞ!?」
「いや、いい」
「飲ンどけって!もったいねェだろーが!」
「・・・! そちは随分飲んだようじゃな!酒くさいぞ」
「ンなことねェって~!」
「そして随分と酔っておるようじゃ・・・まったく・・・」
「あまりハメを外しすぎるなよ?楽しいのはわかるがな・・・」
「あっ!イイこと思いついたー!」
「おーい。聞いておるのか?」
「どっこいせーー!!」
「うわっ!」
「オラ!飲め飲め!もっと飲め!!」
「ちょっ!何じゃいきなり・・・!」
「ははは!これで形勢逆転だな!
「いつもアヤにゃー振り回されてばっかだかンな!今度は私がオメーを振りまわしてやンよ!!」
「ッく!そち・・・余に色々するつもりじゃな!エロ同人みたいに!!
「この!チャッカリすけべ!!!性欲魔人!!!」
「きもちわりーこと言ってンじゃねーよ!!ボケが!!!」
「私はただオメーをぎゃふんと・・・!」
「アッ、やべっ手が滑った」
「ぎゃふん!」
「ア、アヤちゃーん・・・?」
「・・・・」
へんじがない!ただのしかばねのようだ
「おーーーい・・・」
・
・
・
「あの・・・アヤ?・・・大丈夫か?」
「ああ、少し頭が痛いだけであとは何ともないぞ。頭が痛いだけで」
「おいおいめちゃくちゃ根にもってンじゃねーか」
「酔いはさめたか?」
「覚めたわ。もうビンビンに」
「そうか」
「・・・」
「その・・・」
「?」
「・・・ゴメンな」
「気にするな」
「いや、マジでゴメン」
「ンで・・・ありがとな」
「もう帰りたいとか言っちゃったけどさ、大学って楽しいな。
「私、貧乏施設出身で、勉強も嫌いだったから大学なんて夢のまた夢ってカンジで・・・
「大学出のエリートとかにスゲー劣等感もってて・・・でもホントは憧れてた・・・」
「だから、こうして大学生できて実は今、めっちゃ嬉しい。
「アヤのおかげだよな?」
「ありがと」
「・・・そちはずるいな」
「は?何でだよ!?おま、人が珍しくデレてやってンのに・・・!」
「そんな優しい顔を余に見せないでくれ」
「えっ?」
「そんな顔を見せられたら・・・」
「我慢できなくなってしまうではないか」
「・・・は?」
「お、おい~~!ダメだよ!ダメだって!ンなことしたらもう前のようには~~!
「サイー?おーーい。サイーー?」
「ちょっ!うっせーなァ!今めっちゃいいとこなンだから黙っとけやァ!!」
「良い夢をご覧のところ悪いが・・・そろそろ夕食の準備をしてもらえぬか?」
「ハァ?夕食!!?もう!おじいちゃん!夕食はさっき食べたでしょ!!」
「いや、食べておらんな」
「ん・・・アレ・・・?ああ、おばあちゃんか」
「余はおじいちゃんでもおばあちゃんでもないぞ」
「・・・」
「・・・もしかして、寝ぼけておるのか?そんなに良い夢だったのか?」
「夢オチかよおおおおおおお!!!!!」
「お、おいどうした!?どこへ行くのじゃ!?
「そして、ゆめおちとは何じゃ!?みぞおちの一種か!!?」
「死ね!クソヤローーー!!!!」
「・・・忙しないのぉ。
「食事が終わったら【愉快な馬駱駝】(ラマ男)が置いていった
「奇妙な紙切れを一緒に試してみようと思ったのに・・・」
魔王様の華の女子大生編
完(笑)
ぜんかいのあらすじ
はじめてハンティングにちょうせんした どうきょにん
まおうさまと ねる
とても誤解を招く表現(^-^)
「ん・・・朝か・・・」
「・・・・」
「アレ・・・?何で私がアヤの部屋なンかにいンだ?」
「しかもアイツのベッドに寝てた・・・と・・・」
「・・・」
「これってまさか・・・そういうカンジ・・・?ヤッちゃったカンジ・・・?」
「アチャー・・・」
「いやいやいや!!おかしいだろ!色々おかしいだろ!!!
「何がアチャーだ!!何アッサリ受け入れてンだアアアアアアア!!!!!」
ただれた想像力!(^0^)
「ありえねェから!!そういうの!!!
「てか、昨夜はちゃんと自分の部屋で!自分のベッドで!寝たハズ・・・」
「・・・あれ?」
「どうだったっけ・・・・?」
(昨夜何した?夕食は・・・たしか辛いモンを作って・・・そうそうアイツに頼まれたンだ)
(アヤのヤローが辛いモン食いてェっていうからそれで・・・)
(それから・・・)
(それから・・・?)
(それからどうした? 何をした? おかしい。全く覚えてねェ)
(どういうことだ 何だよコレ・・・どうなってやがンだ・・・!)
「うっ・・・」
・
・
・
「・・・んん」
「!」
「すまぬ。起こしてしまったか・・・」
「・・・今何時?」
「夜9時じゃ」
「マジかよ・・・」
「大まじじゃ」
「・・・」
「まったく・・・驚いたぞ?」
「"廊下"で倒れているだなんてな」
「きっと日頃の疲れが出たんじゃろう。「カロウ」とかいうやつじゃな」
「・・・過労」
「ヒトはHPやMPの減りを自覚できぬからの。そういうこともあるじゃろう」
「しばし休んで回復に専念するがよい。休養も大切じゃ」
「いや・・・もう大丈夫だ」
「無理をするのはよくないぞ?」
「いや・・・『コレ』、寝たら・・・大丈夫なンだよ」
「・・・そうか」
「では、食事にしないか?」
「・・・食事ィ?」
「そうだ。今夜は余自らが調理してしんぜよう」
「うおっ!マジかよ・・・!自分以外のメシなンてひっさびさだぜェ~!!」
「マジかよ」
「【ライ麦と乾燥果物のミルヒレッテ=シリアル=魔界風】じゃ」
「ただのシリアルじゃねェか!!!」
「余が直々に果汁を搾り取ったオランジェンザフトもあるぞ」
「これいつもスーパーで売ってるヤツ!!!」
魔王様の料理は冷蔵庫から取り出すだけッ(ゝ。∂)~☆
「なんじゃ要らぬのか?」
「いや・・・まァ、食うけどさァ・・・」
「ああ、召し上がれ、じゃ」
「おう・・・」
「のぉ、先ほどから気になっていたのじゃが・・・サイよ。そちは何故仕事着なのじゃ?」
「いや、働こうと思って」
「ええっ、先ほどまで泥のように眠っておったのにこれから働くじゃと? なんとまぁ・・・」
「・・・無理しすぎは体によくないぞ。今日は休め」
「もうピンピンしてンだろ?メシもこうして食ってっし」
「しかし・・・」
「・・・ああいうのよくあンだよ」
「・・・?」
「健忘症・・・つーのかな」
「たまに自分が何をしてたのか、どこにいたのか全く思い出せないときがある
「これだけならまァ、いンだけどよォ・・・」
「『うおー!思い出せねェ!』ってことがわかると・・・混乱しちまって・・・
「ひでェ頭痛と吐き気がすンだよなァ・・・」
「そうか、それで・・・」
「ああ。最近はずっとなかったンだけど・・・久々にキタわァー・・・」
「・・・本当に大丈夫なのか?」
「ああ、医者には行ってねェけど・・・寝りゃ治るからな
「だから、休みはいらねェ。何なら今からでも働くぜ? 何かやることあるか?」
「そうじゃなぁ・・・」
「・・・なきゃないでいいけどなw」
「では、少し付き合ってくれぬか?」
「あ?」
ドーーン
「じゃーーん!見よ!てれびじゃ!!
「前々から欲しかったのでの!ついに買うてしまったぞ!!ああ!なんて美しいふぉるむじゃ!」
(テレビごときでこの興奮の仕方・・・古代人かよw)
似たようなものである
「これで、ばらえてい番組やらえいがやら見放題じゃぞ!!」
「あァ、そうだな。で、私は何に付き合やいンだ?」
「・・・一緒にでぇぶいでぇーを観よう」
「でぇぶいでぇって・・・もしかしてDVDか?・・・どンなヤツだよ」
「恋愛どらまじゃ」
「・・・恋愛ドラマっておま・・・!」
「わかンだろォ?私がそういうの苦手そうなンはよォ・・・」
「そうなのか?」
「『珠玉のラブストーリー』とか『純愛』とかいうアオリ見ただけで寒気がするわ!」
「おもしろそうじゃがのぉ」
「【非○貞なジーンのウフフな性活】」
「おいちょっと待て。何だソレ。それがオマエの見たいドラマのタイトルか?」
「そうじゃ。素敵なタイトルだろう?」
「どこがだァアア!!ってかソレ本当に恋愛ドラマか!!?タイトル完璧AVじゃねェか!!!」
「えーぶい?はて、何じゃそれは?」
「うわー・・・知らないってこェえ・・・」
本当である(^0^)
香ばしいタイトルであることは否めないDVDではありましたが
一応AVではないらしいので
とりあえず見てみることに(笑)
「・・・来てくれたんだね」
「君が呼び出したんだろう・・・?」
「そうだったっけ?」
「・・・まったく。君はとんでもない小悪魔ちゃんだな」
「そんなことないよ」
「僕はいつだって・・・君に囚われたエンジェルさ・・・///」
「ジーン・・・!」
「僕の隣は君のためにあるよ・・・」
「俺の隣だって・・・」
【こうして第6の男、アプト・フェノール氏を見事オトしたジーン!
【新たな恋愛対象にココロ躍らせる彼であったが、彼氏であるトリコロール氏との関係は一体どうするのか!?】
【増え続ける恋人!最低の評判!とどまることを知らないジーンの欲望の行く末やいかに!!?】
【~TUDUKU~】
「えっ、何コレ」
「ん?どうした?」
「どうしたもこうしたもねェよ!何だコレ!?何だこの主人公!?ヤリ○ンの屑野郎じゃねェか!!!」
「てか、どっかで見たことあるぞこういうの!!」
気のせいダヨー(^-^)
「ツッコミが追いつかねェっつーの・・・」
「良いではないか。自由で」
「いや、コレ自由じゃなくてただの無秩序だから」
「ククク・・・ヒトはいつでもカオスを求めておるのじゃよ」
「うっせェわ」
「恋愛とは皆このようなものではないか?」
「ばっ!ンなわけねェだろ!!コレはごく一部の屑!!皆こうだったらヤベェっつの!」
「ほう・・・例えば?」
「は?たとえばて?」
「余は魔王。"みんな"の定義がわからぬ。つまりはどういうことじゃ?恋愛とは何じゃ?どうすればよい?」
「ど・・・どうすればって・・・」
(えっ、ちょっ・・・何だコレ!?何で恋バナする流れになってンだ!?)
「さ、早う教えてくれ」
「え、ええーッと・・・」
「ホラ・・・アレだ・・・お互い好き合ってるってェ気がしたら・・・告白してだなァ・・・」
「ふむ」
「好きだァっていう言葉もこう、思いっきり・・・」
「ほぉ」
「ってオイ!なーにニヤついてやがンだよ!!」
「にやついでなぞおらぬが?」
「こっちは真面目に答えてンだぞ!?ざけンな!てか、何ハズいこと聞いてンだよ!バカ!!」
「いや、まるで夢物語のようだなぁと思っての」
「・・・夢物語?」
「ああ」
「---あるところに強大な力を秘めた闇があった。それはあまりに深く、あまりに凶悪な宵闇の魔。
「それを支配しようと数多の魔物が犇めいたが、何物も寄せ付けなかった。
「---群がる魔物たちを蹂躙し尽し、その体が砂塵と化す頃
「ある魔物がその力を手にすることに成功した。
「魔物はその力を欲しい侭にしたが、次第に強すぎる闇に飲み込まれていった
「闇の力には対価がいったのだ。
「魔物は己が呑み込まれ切る前に自身の体を引き裂き、二つに分けた。
「そうして魔物の体は「闇」とひとつとなり、強大な力を持つとこしえの闇となった---」
「・・・ンだそりゃ。何かの神話か?」
「ま、そうじゃな。余がいままで読んでいた物はこんな感じの物が多いの」
「ふゥン・・・」
「いや、それにしても恋愛どらまとは面白いのぉ!人間界のこともよくわかるし」
「そりゃよかったな」
「ああ。余はあのどらまで学んだぞ」
「あ?学ぶことなンかあったか・・・アレ・・・」
「ああ!」
「『ヒトはお祭り以外でもチッスをする』ということを!」
チラッ
「こっちみンな」
To Be Continued...
はじめてハンティングにちょうせんした どうきょにん
まおうさまと ねる
とても誤解を招く表現(^-^)
「ん・・・朝か・・・」
「・・・・」
「アレ・・・?何で私がアヤの部屋なンかにいンだ?」
「しかもアイツのベッドに寝てた・・・と・・・」
「・・・」
「これってまさか・・・そういうカンジ・・・?ヤッちゃったカンジ・・・?」
「アチャー・・・」
「いやいやいや!!おかしいだろ!色々おかしいだろ!!!
「何がアチャーだ!!何アッサリ受け入れてンだアアアアアアア!!!!!」
ただれた想像力!(^0^)
「ありえねェから!!そういうの!!!
「てか、昨夜はちゃんと自分の部屋で!自分のベッドで!寝たハズ・・・」
「・・・あれ?」
「どうだったっけ・・・・?」
(昨夜何した?夕食は・・・たしか辛いモンを作って・・・そうそうアイツに頼まれたンだ)
(アヤのヤローが辛いモン食いてェっていうからそれで・・・)
(それから・・・)
(それから・・・?)
(それからどうした? 何をした? おかしい。全く覚えてねェ)
(どういうことだ 何だよコレ・・・どうなってやがンだ・・・!)
「うっ・・・」
・
・
・
「・・・んん」
「!」
「すまぬ。起こしてしまったか・・・」
「・・・今何時?」
「夜9時じゃ」
「マジかよ・・・」
「大まじじゃ」
「・・・」
「まったく・・・驚いたぞ?」
「"廊下"で倒れているだなんてな」
「きっと日頃の疲れが出たんじゃろう。「カロウ」とかいうやつじゃな」
「・・・過労」
「ヒトはHPやMPの減りを自覚できぬからの。そういうこともあるじゃろう」
「しばし休んで回復に専念するがよい。休養も大切じゃ」
「いや・・・もう大丈夫だ」
「無理をするのはよくないぞ?」
「いや・・・『コレ』、寝たら・・・大丈夫なンだよ」
「・・・そうか」
「では、食事にしないか?」
「・・・食事ィ?」
「そうだ。今夜は余自らが調理してしんぜよう」
「うおっ!マジかよ・・・!自分以外のメシなンてひっさびさだぜェ~!!」
「マジかよ」
「【ライ麦と乾燥果物のミルヒレッテ=シリアル=魔界風】じゃ」
「ただのシリアルじゃねェか!!!」
「余が直々に果汁を搾り取ったオランジェンザフトもあるぞ」
「これいつもスーパーで売ってるヤツ!!!」
魔王様の料理は冷蔵庫から取り出すだけッ(ゝ。∂)~☆
「なんじゃ要らぬのか?」
「いや・・・まァ、食うけどさァ・・・」
「ああ、召し上がれ、じゃ」
「おう・・・」
「のぉ、先ほどから気になっていたのじゃが・・・サイよ。そちは何故仕事着なのじゃ?」
「いや、働こうと思って」
「ええっ、先ほどまで泥のように眠っておったのにこれから働くじゃと? なんとまぁ・・・」
「・・・無理しすぎは体によくないぞ。今日は休め」
「もうピンピンしてンだろ?メシもこうして食ってっし」
「しかし・・・」
「・・・ああいうのよくあンだよ」
「・・・?」
「健忘症・・・つーのかな」
「たまに自分が何をしてたのか、どこにいたのか全く思い出せないときがある
「これだけならまァ、いンだけどよォ・・・」
「『うおー!思い出せねェ!』ってことがわかると・・・混乱しちまって・・・
「ひでェ頭痛と吐き気がすンだよなァ・・・」
「そうか、それで・・・」
「ああ。最近はずっとなかったンだけど・・・久々にキタわァー・・・」
「・・・本当に大丈夫なのか?」
「ああ、医者には行ってねェけど・・・寝りゃ治るからな
「だから、休みはいらねェ。何なら今からでも働くぜ? 何かやることあるか?」
「そうじゃなぁ・・・」
「・・・なきゃないでいいけどなw」
「では、少し付き合ってくれぬか?」
「あ?」
ドーーン
「じゃーーん!見よ!てれびじゃ!!
「前々から欲しかったのでの!ついに買うてしまったぞ!!ああ!なんて美しいふぉるむじゃ!」
(テレビごときでこの興奮の仕方・・・古代人かよw)
似たようなものである
「これで、ばらえてい番組やらえいがやら見放題じゃぞ!!」
「あァ、そうだな。で、私は何に付き合やいンだ?」
「・・・一緒にでぇぶいでぇーを観よう」
「でぇぶいでぇって・・・もしかしてDVDか?・・・どンなヤツだよ」
「恋愛どらまじゃ」
「・・・恋愛ドラマっておま・・・!」
「わかンだろォ?私がそういうの苦手そうなンはよォ・・・」
「そうなのか?」
「『珠玉のラブストーリー』とか『純愛』とかいうアオリ見ただけで寒気がするわ!」
「おもしろそうじゃがのぉ」
「【非○貞なジーンのウフフな性活】」
「おいちょっと待て。何だソレ。それがオマエの見たいドラマのタイトルか?」
「そうじゃ。素敵なタイトルだろう?」
「どこがだァアア!!ってかソレ本当に恋愛ドラマか!!?タイトル完璧AVじゃねェか!!!」
「えーぶい?はて、何じゃそれは?」
「うわー・・・知らないってこェえ・・・」
本当である(^0^)
香ばしいタイトルであることは否めないDVDではありましたが
一応AVではないらしいので
とりあえず見てみることに(笑)
「・・・来てくれたんだね」
「君が呼び出したんだろう・・・?」
「そうだったっけ?」
「・・・まったく。君はとんでもない小悪魔ちゃんだな」
「そんなことないよ」
「僕はいつだって・・・君に囚われたエンジェルさ・・・///」
「ジーン・・・!」
「僕の隣は君のためにあるよ・・・」
「俺の隣だって・・・」
【こうして第6の男、アプト・フェノール氏を見事オトしたジーン!
【新たな恋愛対象にココロ躍らせる彼であったが、彼氏であるトリコロール氏との関係は一体どうするのか!?】
【増え続ける恋人!最低の評判!とどまることを知らないジーンの欲望の行く末やいかに!!?】
【~TUDUKU~】
「えっ、何コレ」
「ん?どうした?」
「どうしたもこうしたもねェよ!何だコレ!?何だこの主人公!?ヤリ○ンの屑野郎じゃねェか!!!」
「てか、どっかで見たことあるぞこういうの!!」
気のせいダヨー(^-^)
「ツッコミが追いつかねェっつーの・・・」
「良いではないか。自由で」
「いや、コレ自由じゃなくてただの無秩序だから」
「ククク・・・ヒトはいつでもカオスを求めておるのじゃよ」
「うっせェわ」
「恋愛とは皆このようなものではないか?」
「ばっ!ンなわけねェだろ!!コレはごく一部の屑!!皆こうだったらヤベェっつの!」
「ほう・・・例えば?」
「は?たとえばて?」
「余は魔王。"みんな"の定義がわからぬ。つまりはどういうことじゃ?恋愛とは何じゃ?どうすればよい?」
「ど・・・どうすればって・・・」
(えっ、ちょっ・・・何だコレ!?何で恋バナする流れになってンだ!?)
「さ、早う教えてくれ」
「え、ええーッと・・・」
「ホラ・・・アレだ・・・お互い好き合ってるってェ気がしたら・・・告白してだなァ・・・」
「ふむ」
「好きだァっていう言葉もこう、思いっきり・・・」
「ほぉ」
「ってオイ!なーにニヤついてやがンだよ!!」
「にやついでなぞおらぬが?」
「こっちは真面目に答えてンだぞ!?ざけンな!てか、何ハズいこと聞いてンだよ!バカ!!」
「いや、まるで夢物語のようだなぁと思っての」
「・・・夢物語?」
「ああ」
「---あるところに強大な力を秘めた闇があった。それはあまりに深く、あまりに凶悪な宵闇の魔。
「それを支配しようと数多の魔物が犇めいたが、何物も寄せ付けなかった。
「---群がる魔物たちを蹂躙し尽し、その体が砂塵と化す頃
「ある魔物がその力を手にすることに成功した。
「魔物はその力を欲しい侭にしたが、次第に強すぎる闇に飲み込まれていった
「闇の力には対価がいったのだ。
「魔物は己が呑み込まれ切る前に自身の体を引き裂き、二つに分けた。
「そうして魔物の体は「闇」とひとつとなり、強大な力を持つとこしえの闇となった---」
「・・・ンだそりゃ。何かの神話か?」
「ま、そうじゃな。余がいままで読んでいた物はこんな感じの物が多いの」
「ふゥン・・・」
「いや、それにしても恋愛どらまとは面白いのぉ!人間界のこともよくわかるし」
「そりゃよかったな」
「ああ。余はあのどらまで学んだぞ」
「あ?学ぶことなンかあったか・・・アレ・・・」
「ああ!」
「『ヒトはお祭り以外でもチッスをする』ということを!」
チラッ
「こっちみンな」
To Be Continued...
「ん・・・」
「ふわ・・・もう朝かァ・・・ん?何かあったけェな」
「・・・は?」
「・・・・」
「ん・・・もう朝か?」モゾモゾ
「お早う」
「お・・・おう」
ジュウジュウ
「いやぁ良い匂いじゃのぉ!今朝の朝食は何じゃろうかーじゅうじゅういっててとっても旨そうじゃ!」
「ま、サイの料理はどれもこれも大変美味なるものばかりじゃがの!いやーーそれにしても旨そうじゃ!」
「美味い!そちの料理は最高じゃ!ふわふわの触感がたまらんちんじゃ!
「どうやったらこうなるのじゃ!?何がそうさせるのじゃ!!?」
「愛は食卓にあるという言葉を知っておるか!?そういうのがあるらしいのじゃ!
「意味はよくわからんが!綺麗な響きじゃろう?言い回しが素敵じゃ!こちらの世界の言葉は美しいのぉ!」
プチプチ
「んんーー!今日は良い天気じゃのぉーー!お!?サイ!どうしてこんなところに・・・!」
「ああそうか!そちも空を眺めに来たのじゃな!
「いやぁ奇遇!運命!必然!やはり我らは天に結ばれておったのじゃな!」
「・・・」ブチッ
「UZEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!!!!!!1」
「お、やっと返事をしてくれたか♪」
「そりゃするわ!!何なンだおめーは!!!朝からべたべたべたべたべた!!!ストーカーか!?」
「いや、近づこうかと思って」
「意味わかンねェ!」
近づく(物理)(^0^)
「用がねェならどっかいってくれ!気が散る!!」
「いや、用ならあるぞ?夕食のリクエストじゃ!」
「・・・リクエストだと?」
「そうじゃ!今夜のディナーは辛い物が食べたい!」
「あァ、わかった」
「そして、いつもより早めに用意してくれ」
「ン」
「要件は以上だな?ンじゃ」
「なんじゃつれないのぉ。急いでおるのか?」
「・・・便所に行きてェンだよ」
「便所?おお!トイレか!」
「では連れションじゃ!余も行く!」
「いや、マジ本当やめて」バン!
「はて・・・?人間界のおなごは連れションで親愛の情を示すときいておったのにのぉ・・・」
「・・・難しいものじゃ」
(一体何なンだありゃァ!必要以上にベラベラべたべた!挙句の果てに連れション!!)
(おかしいっつーどこしの話じゃねェぞ!!何考えてンのかサッパリわかンねェ!)
「ハァ・・・ため息が出るぜ」
BBBBB....
「すいませーん宅急便でーーす!」
「あ?」
「マンドレイクの根20、グローオーブ30えっとそれから・・・パラジウム5ですよね?
「お届けにあがりましたー!ハンコおねがいしまーす!」
「あ・・・?ああ」
(アヤが何か頼ンだのか?そいや前も届いてたよなァ)
「いつもありがとうございます!」
「いや・・・別に」
「ご愛顧の感謝をこめて今回は粗品を送らせていただきますー!」
「は?粗品?」
「ハイ!エリクサー関連の商品を買っていただいてる常連のお客様へエリクサーのプレゼントでございます」
「ふゥン・・・」
「アハハ!錬金術師の方にはこんなの全然ですよねー!」
「あ?」
「それにしてもすごいですよねー!お・・・僕と同じ年くらいなのに錬金術をやってるだなんて!」
「僕そっち系全然ダメなんですよー!ムーンライトフォールズ出身なのにオカルト系にうとくって!」
「ハァ・・・」
「調合とかもスグ失敗しちゃうし!きっと向いてないんだろうなーー!」
「あっと・・・!じゃ、僕次の配達があるんで、行きますね!」
「お・・・おう」
「あ・・・これ本当にタダでもらっていいのか?」
「いいですよー!先日のお礼です!」
「は?先日・・・?」
「それじゃ!」バタン!
(何かベラベラと慌ただしいヤツだったなァ・・・)
(つーかあの宅配便のニーチャン!私のこと錬金術師?だとか勘違いしてやがった!)
(錬金術だァ?ンなモンあるわきゃねーだろっつーに・・・)
--------------------------------------
さてさて
今日はいつも以上に構ってチャンな魔王様でありましたが
これ以上付きまとうと本当に嫌われてしまうと思い至ったのか
(流石に)ストーキング行為をやめ、魔法のお勉強をなさるようです
ストーカー被害者である同居人は
のんびりお風呂。
(まさか雇い主からストーキングされるとは思ってもみなかったぜ・・・)
(これもある種のパワハラっつーンじゃねーのォ!?)
と物思いにふける同居人でしたが・・・
「ん・・・?何だ・・・!?体が・・・うわ・・・・!」
「ガウウウウウウウ!!!」
「ガウガウ」
「久方ぶりじゃな。我が下僕、【大地の牙】(ウェアウルフ)よ
「今夜は明夜じゃから出逢えると思っておったぞ。さ、席に着け」
「思ったより早かったの。早めに作っておいてくれて助かったな・・・」
「ガウッガウッ!」ガツガツガツ
「・・・そち、もう少し優美に食せんのか?その恰好で・・・はしたないぞ」
「しかし・・・月の満ち欠けに左右されてしまうだなんて・・・難儀じゃのぉ」
「これでは共に夜を過ごすことさえ容易でn・・・かっ!からああああああ!!!!」
初・プピー顔でございます。魔王様
「おおお!なんと刺激的ことか!病みつきになりそうじゃ!」
「・・・そちはどうじゃ?辛いか・・・?」
「ガウガウッ!」ガツガツ
「なんじゃ平気なのか?つまらぬのぉ・・・」
「ガッ・・・!キャウウウウウ~~~ン!」
「そうでもなかったか」
あ、やっぱ火ィ吹くときは座るんすね(^~^)
存分に辛い料理(と同居人のプピー顔)を堪能した魔王様
下僕とのふれあいタイム
世界を御するにはまずペットの世話からということなのでございますネ!魔王様
しばらく犬を愛でていたら
右上に「犬が狩りを覚えたよ!」というポップが出ました
ホホー!魔王様の愛情と躾のおかげですね!
「我が下僕よ!大地の狩人よ!闇を跳躍し、弱きモノを貪りつくせ!」
「ガウガウ!」
せっかくなのでやってみた
「ふんふん・・・!」
地面の匂いを嗅ぎまわって何かを探す下僕。
完全に犬ですな
このSSだとサルっぽいけど(^v^
そして、何かよくわからん石を発見
地味や・・・w
なんだかあんまり面白くないものを掘り当ててしまった下僕
つまらないので場所移動。
地面の下に色々埋まっていそうな家へやってきました。
ここならいいものゲットできるかも!?ここ掘れ♂ワンワンやで~~!
「こんばんわ~~」
「ん・・・?そち、【真紅の影霧】(ヴァンパネラ)か!?」
「そうだよ! ん?お嬢ちゃんこの世界のヒトじゃないね?人間界に遊びに来たの?」
「・・・ああ。そんなところじゃ」
(なんじゃ余の正体に気づいておらぬのか?)
(そうか・・・彼奴らはもともと人間界に蠢くモノじゃったな・・・忘れておったわ)
(ククク・・・「奴」もこうなら可愛いものを・・・)
「ようこそ人間界へ~~~!ここは楽しいところだよ~~♪」
「おお【花々の吟遊詩人】(フェアリー)もおるのか。素敵じゃのぉ(オッサンじゃが)」
「でしょでしょ~!」
「・・・大集合じゃの」
狩りやすそうな家だなーと思っていたら住民が全員オカルトでした!
しかもあのポヨポヨ妖精の住む家!wうほww逢いたかったぜベイベwwww
てか、ドア貫通してるよ・・・
ポヨポヨ妖精ばかりが目立つこの世帯でありますが
こっちのヴァンパイアさんもなかなか良い性格の持ち主のようで
同居人と楽しそうに牙の見せ合いっこをしておりました。
フレンドリーだなぁ
「んで!「しらデレラ」は王子様のキスによって目覚め、泡となり狼に食べられてしまいました」
「王子様の愛は「しらデレラ」に届かなかったのです。」
「王子様は悲しみのあまり銀河鉄道に飛び乗り、宇宙(ソラ)へ向かったのでした・・・おしまい!」
「これが人間界に伝わるおとぎ話か」
「ああそうだよ!銀河を股にかける王子様は、何でも願いが叶うタマタマを集めたり
「シトと闘ったり、タラコ色の彗星って呼ばれたりするんだ」
「格好いいのぉ!」
「人間界の童話ってイイでしょ?ま、私に言わせると全部恋愛モノなんだけどね」
「れんあいもの・・・?」
「あれ?お嬢ちゃんそこらへんはまだ詳しくないんだ?」
「そのようじゃ」
「ま、そのうちわかるよ!連れのお嬢ちゃんに聞いてみてもいいしさぁ」
「サイに・・・か?」
「ああ~!あのコならわかるかもね~♪
「恋ってすてきだよ!妖精はみんな恋バナがだいすきなんだ!」
「ほう・・・」
「ま、気が向いたら聞いてみなよ。・・・ところでさぁ・・・
「あっちのお嬢ちゃんはウチで何してるのかな?」
「あ、どうもお構いなく」
無作法の極み(^0^)
-------------------
「結局追い出されてしまった・・・まったく。無礼な奴らじゃ」
(しかしながら、今日はたくさんの収穫があったのぉ!人間界にあのような物語があったとは・・・!
(余も最近は数々の文献(ラノベ)を読みふけっておるが・・・知らないことだらけじゃ)
(こと「れんあい」という語彙については不明な点ばかり・・・)
(ククク・・・人間界とは謎だらけで楽しいのぉ・・・!)
「・・・「楽しい」、か・・・」
毎日があまりにも目まぐるしくて
忘れそうになる
闇の底にいる己が姿を
・
・
・
To Be Continued…
ぜんかいのあらすじを3行で表すと
興奮
放火
逃亡 でございます。魔王様
屑やな(^~^
さてさて、火災現場からまんまと免れた魔王様。
お次のお宅へご到着でございます
おお~またしても豪邸ですねぇ
魔王様のご近所さんは金持ちが多いのでしょうか?
金持ちのご近所さんは大歓迎です(^0^)
「あら、お客さん?ご機嫌よう」
「ああ、お客さんじゃ」
と!ここの家主はまたしてもスーパーで噂話をしていたおばちゃんズ!
先ほどはご近所さんちでボヤ騒ぎを起こすという最低な印象を残してしまったので
ここで挽回したいですね!
「ねぇ、あなた聞いてくださる?うちの車!イタリアの高級ブランドなのよ~おほほ!」
「ふわぁ、あくびが・・・」
「あ、私も・・・」
が、初っ端からトリプルマイナス(^-^)
仲良くなれる気がしねぇ
ここんちのおばちゃんの特質はきっとブルジョアな感じなんでしょう
家の外観から「高慢ちき」あたりが想像できますね
魔王様がそんなシムと仲良くオシャベリなんてきっつそーw
ここは同居人あたりに間に入ってもらいたいところですが
彼女はこのお宅に来てからずっとテレビを睨み付けており、
魔王様たちに構おうともしません・・・
やはり、魔王様御自ら交流せねば!ガンガンいこうぜ!
「そうじゃ!これ、ご近所さんにおすそわけじゃ!」
「?なんですか、これ」
「うちの料理人がこさえたシチューじゃ!そんじょそこらのモンとは一味違うぞ~?」
「いりません」
「な・・・なんじゃとーー!!?」
「シチューだなんて庶民の方が食べるものでしょう?私達にはふさわしくありませんから」
「庶民じゃと!?この・・・差別主義者が!!!」
な、なんということでしょう!!
またしてもシチューのおすそ分けを拒絶されてしまいました!
しかも何気にスッゴク無礼なことを言われています!!魔王様ショーック!!
贈り物をあげた人間と魔王様との友好度はもちろんマイナス
が、何故かおばちゃんはプラス表示でありました(^-^)
どういう心情やねん
おばちゃんの予想外の反応に少しクスっとしてしまいましたが
魔王様からのせっかくの贈り物を足蹴にするなど言語道断!
今回のことは万死に値しますが、魔王様は博愛主義でいらっしゃるので
魔法対決で優美に決着をお付けあそばされるようでございます。
おばちゃんと(^0^)
「礼儀というものを思い知らせてやろう・・・!」
「軟弱な小娘なんかに負けるもんですか・・・!」
(あら・・・?何で私がこの子と対決しなくちゃいけないのかしら・・・?)
気分だよ気分
魔王様 VS おばちゃん!世紀の魔法対決パート2!!
「闇の毒霧よ 怒れる雨となりて かの者へ降り注げ 【死者の迫轟】ブラッド・レイザー!」
「うっ!」
「天より飛来せし 銀嶺の騎兵よ。
「その眼前に臥す者 全て灰燼と為せ【光の螺旋】シューティング・ブレイズ!」
「ちっ・・・!」
「破滅へと誘う 破却の業よ。
「恐れを知らぬ愚者へ 永久の灼熱を与えよ【地獄の業火】デモンズ・ウェイブ!」
「ぐぬぬ!」
「よし!勝った!」
魔王様大勝利~~~!!ドンドンパフパフ~~
っておいいいい!!!
フルボッコじゃねぇかああああ!!!!
ここのおばちゃん「魔法使い」っつってもただの一市民だから!!!
手加減してあげてえええ!!!
「またしても余の勝ちじゃな・・・!」
「強者は弱者を食い物にし、弱者は強者に這いつくばる・・・これが世の常じゃ。」
「クククク・・・今度はどこに火を放とうかのぉ?」
勝って有頂天になった魔王様。放火ポイントを物色。
と、
「おねえちゃん、何してるの~?」
(子供!?)
「え・・・!?あ、ああ・・・ちと放火を・・・いや!なんでもないぞ~?」
「・・・なんかおねえちゃん、アヤシイね」
「何を言っておるじゃそちは!そうでもないぞ!?・・・アハハ」
大人なんかより数倍鋭い
子供というイキモノに放火を阻止されてしまいました。
魔王様の強大な魔力は彼らの弱い心を不安にさせるのでしょう
(やはり、彼奴らは誤魔化せぬか・・・)
「しょうがないのぉ・・・」
「それでは家じゅうのトイレを破壊しておこう」
どうしてそうなった
----------------------------
「そら、逃げろ~~」
「あ~~!おい!おまっ!!ちょ!待てよっ!!」
「ここまで来れば、もう大丈夫じゃ」
「・・・そうだな」
「いやぁ、愉快じゃったのぉ」
「愉快、じゃねェだろ!!何楽しがってンだよ!」
「人ンち放火するとか!ヤバイだろ!!」
「はて?何のことじゃ?」
「わざとらしくとぼけンじゃねェ!!
「てかどうやって放火したンだオイ!!おかしいだろ!色々と!」
「魔法で、じゃが?」
「まーたそういうのかよ・・・ふざけンのも大概にしろよ・・・」
「・・・ふざける?余が?」
「~~~~!」
「ふざけてンだろうが!何が魔法だ!馬鹿みたいなこと言いやがって!」
「馬鹿みたいとは、また随分な言いぐさじゃのぉ」
「だってそォだろ!魔法だの魔王だのバカバカしい!
「ンなことばっか言ってっから、馬鹿みたいな噂流されンだよ!!この馬鹿!!」
「言い訳してねェで、ホントのこと言えよ・・・!」
「・・・言い訳なぞしておらぬが?」
「・・・おまえ!」
「そちは見ておらなんだか?余が杖を振るって火を放ったところを」
「すべて本当のことじゃ」
「・・・」
「我らは、遠いの」
「・・・えっ?」
「見るものが違うだけでこれほどまで違うのだな」
「同じところにいるのに・・・」
「・・・アヤ?お前・・・」
「サイよ」
「へっ!?」
「まだあそこに一軒家があるぞ。ご近所訪問再開じゃ」
「あ、ああ・・・」
「もう遅いからここが最後となろう。ああ、疲れたの」
「余は疲れてたまらないから、最後はそちだけで行くがいい。頼んだぞ」
「・・・わかった」
BBBB...
「ハーイどなたですかー?」
「・・・スイマセン。近所に住ンでるモンっす」
「え?ご近所さんですか?どうも・・・」
「シチュー作りすぎちゃったンでェー、おすそ分けを・・・」
「わぁ、ありがとうございますー」
「あ、タッパとか別に返さなくていっす。・・・ウチちょっと町はずれにあって遠いんで」
「そ、そうですかー・・・」
「ん?町はずれ・・・?町はずれってもしかして・・・」
「「あの家」ですか~!?」
「ゲッ・・・!「あの家」ってくらい有名なのかよ。うちって・・・」
「ええ!そりゃもう有名ですよ!俺、あ、イヤ・・・僕の周りの人、みんな知ってます!」
「魔物なンか住ンでねェよ!?」
「アハハ!あんな噂信じてませんって」
「この街の人はみんな怪談話が好きだから、そんな噂が出回ったんでしょうね」
「・・・迷惑な話だぜ!」
「ホントですね・・・w」
「・・・そういえば自己紹介がまだでしたね!僕、トム・グリーンと言います」
「サイだ。お前は話がわかるヤツみたいで安心したぜ」
「ご近所さんですから」
「そうか」
「じゃ、とりあえずお前の回り100人くらいに
「「あの家は厨二病が住んでる」って言いふらしといてくれ。今日中にな」
「えっ、ええー!?」
「あのっ!今日中って・・・ちょっとそれは・・・!」
「頼んだぞー」
「・・・なんじゃ、随分話し込んでおったの」
「・・・別に話し込ンでねェよ。ホラ、もう帰るぞ。風さみィ」
「なんて強引なんだ・・・今日中に100人なんて・・・」
「・・・」
「でも、結構普通の人なんだなー」
「・・・トム?」
「あっ、ゴメン。うるさかった?」
「いや・・・客人か?」
「ご近所さんがおすそ分けくれたんだ。シチューだって」
「ほう」
「それがさ、そのご近所さんってのが「あの家」の人だったよ!」
「あの家・・・?」
「ほらー!アレだよ!アレ!エリクサーの!」
「ああ」
「案外フツーの人でびっくりしたよ!もっと怖そうな人かと思ってたー!」
「あ、おすそ分けのシチュー食べよ?ゴハンまだだよね?」
「ああ」
「・・・」
「・・・あの家の住民からもらったシチューか・・・」
「ん?」
「・・・何か入ってないといいが」
「イヤなこと言うなよ・・・」
・
・
・
「余ったな」
「・・・」
「まさか一皿しか貰い手がねェとは・・・こりゃちょっとたいへんだぜ」
「・・・別にたいした量ではないぞ」
「いやいやたいした量だよこれ?
「寝かせると美味くなるとはいっても、そんなに保存効かねェしなァ・・・」
「やっぱ処分すっか・・・?」
「駄目じゃ」
「は?ダメって・・・こんなん、食いきれねェから片すしかねェだろ」
「嫌じゃ!」
「イヤって・・・」
「おまえさァ・・・」
「捨てるなんて絶対嫌じゃ!全部食べる!」
「ちょっ・・・オイ・・・」
「余が食べたいのじゃ!
「食べたくないのなら、そちは食べなければいいだろう!」
「・・・なーにヤケクソになってンだよ」
「・・・やけくそになど、なっていない」
「なってンだろうが」
「なっていない!」
「・・・」
「一人で無茶すンなっつーの」
「助っ人はよォ、ここにいンぜ?」
ヒトは弱く、愚かなモノだ。
畏怖なるモノの存在をひた隠し、見ようすらしない。
だけど
弱く、やさしい彼女に
近づきたい
そう言ったら、笑うだろうか
To Be Continued…
興奮
放火
逃亡 でございます。魔王様
屑やな(^~^
さてさて、火災現場からまんまと免れた魔王様。
お次のお宅へご到着でございます
おお~またしても豪邸ですねぇ
魔王様のご近所さんは金持ちが多いのでしょうか?
金持ちのご近所さんは大歓迎です(^0^)
「あら、お客さん?ご機嫌よう」
「ああ、お客さんじゃ」
と!ここの家主はまたしてもスーパーで噂話をしていたおばちゃんズ!
先ほどはご近所さんちでボヤ騒ぎを起こすという最低な印象を残してしまったので
ここで挽回したいですね!
「ねぇ、あなた聞いてくださる?うちの車!イタリアの高級ブランドなのよ~おほほ!」
「ふわぁ、あくびが・・・」
「あ、私も・・・」
が、初っ端からトリプルマイナス(^-^)
仲良くなれる気がしねぇ
ここんちのおばちゃんの特質はきっとブルジョアな感じなんでしょう
家の外観から「高慢ちき」あたりが想像できますね
魔王様がそんなシムと仲良くオシャベリなんてきっつそーw
ここは同居人あたりに間に入ってもらいたいところですが
彼女はこのお宅に来てからずっとテレビを睨み付けており、
魔王様たちに構おうともしません・・・
やはり、魔王様御自ら交流せねば!ガンガンいこうぜ!
「そうじゃ!これ、ご近所さんにおすそわけじゃ!」
「?なんですか、これ」
「うちの料理人がこさえたシチューじゃ!そんじょそこらのモンとは一味違うぞ~?」
「いりません」
「な・・・なんじゃとーー!!?」
「シチューだなんて庶民の方が食べるものでしょう?私達にはふさわしくありませんから」
「庶民じゃと!?この・・・差別主義者が!!!」
な、なんということでしょう!!
またしてもシチューのおすそ分けを拒絶されてしまいました!
しかも何気にスッゴク無礼なことを言われています!!魔王様ショーック!!
贈り物をあげた人間と魔王様との友好度はもちろんマイナス
が、何故かおばちゃんはプラス表示でありました(^-^)
どういう心情やねん
おばちゃんの予想外の反応に少しクスっとしてしまいましたが
魔王様からのせっかくの贈り物を足蹴にするなど言語道断!
今回のことは万死に値しますが、魔王様は博愛主義でいらっしゃるので
魔法対決で優美に決着をお付けあそばされるようでございます。
おばちゃんと(^0^)
「礼儀というものを思い知らせてやろう・・・!」
「軟弱な小娘なんかに負けるもんですか・・・!」
(あら・・・?何で私がこの子と対決しなくちゃいけないのかしら・・・?)
気分だよ気分
魔王様 VS おばちゃん!世紀の魔法対決パート2!!
「闇の毒霧よ 怒れる雨となりて かの者へ降り注げ 【死者の迫轟】ブラッド・レイザー!」
「うっ!」
「天より飛来せし 銀嶺の騎兵よ。
「その眼前に臥す者 全て灰燼と為せ【光の螺旋】シューティング・ブレイズ!」
「ちっ・・・!」
「破滅へと誘う 破却の業よ。
「恐れを知らぬ愚者へ 永久の灼熱を与えよ【地獄の業火】デモンズ・ウェイブ!」
「ぐぬぬ!」
「よし!勝った!」
魔王様大勝利~~~!!ドンドンパフパフ~~
っておいいいい!!!
フルボッコじゃねぇかああああ!!!!
ここのおばちゃん「魔法使い」っつってもただの一市民だから!!!
手加減してあげてえええ!!!
「またしても余の勝ちじゃな・・・!」
「強者は弱者を食い物にし、弱者は強者に這いつくばる・・・これが世の常じゃ。」
「クククク・・・今度はどこに火を放とうかのぉ?」
勝って有頂天になった魔王様。放火ポイントを物色。
と、
「おねえちゃん、何してるの~?」
(子供!?)
「え・・・!?あ、ああ・・・ちと放火を・・・いや!なんでもないぞ~?」
「・・・なんかおねえちゃん、アヤシイね」
「何を言っておるじゃそちは!そうでもないぞ!?・・・アハハ」
大人なんかより数倍鋭い
子供というイキモノに放火を阻止されてしまいました。
魔王様の強大な魔力は彼らの弱い心を不安にさせるのでしょう
(やはり、彼奴らは誤魔化せぬか・・・)
「しょうがないのぉ・・・」
「それでは家じゅうのトイレを破壊しておこう」
どうしてそうなった
----------------------------
「そら、逃げろ~~」
「あ~~!おい!おまっ!!ちょ!待てよっ!!」
「ここまで来れば、もう大丈夫じゃ」
「・・・そうだな」
「いやぁ、愉快じゃったのぉ」
「愉快、じゃねェだろ!!何楽しがってンだよ!」
「人ンち放火するとか!ヤバイだろ!!」
「はて?何のことじゃ?」
「わざとらしくとぼけンじゃねェ!!
「てかどうやって放火したンだオイ!!おかしいだろ!色々と!」
「魔法で、じゃが?」
「まーたそういうのかよ・・・ふざけンのも大概にしろよ・・・」
「・・・ふざける?余が?」
「~~~~!」
「ふざけてンだろうが!何が魔法だ!馬鹿みたいなこと言いやがって!」
「馬鹿みたいとは、また随分な言いぐさじゃのぉ」
「だってそォだろ!魔法だの魔王だのバカバカしい!
「ンなことばっか言ってっから、馬鹿みたいな噂流されンだよ!!この馬鹿!!」
「言い訳してねェで、ホントのこと言えよ・・・!」
「・・・言い訳なぞしておらぬが?」
「・・・おまえ!」
「そちは見ておらなんだか?余が杖を振るって火を放ったところを」
「すべて本当のことじゃ」
「・・・」
「我らは、遠いの」
「・・・えっ?」
「見るものが違うだけでこれほどまで違うのだな」
「同じところにいるのに・・・」
「・・・アヤ?お前・・・」
「サイよ」
「へっ!?」
「まだあそこに一軒家があるぞ。ご近所訪問再開じゃ」
「あ、ああ・・・」
「もう遅いからここが最後となろう。ああ、疲れたの」
「余は疲れてたまらないから、最後はそちだけで行くがいい。頼んだぞ」
「・・・わかった」
BBBB...
「ハーイどなたですかー?」
「・・・スイマセン。近所に住ンでるモンっす」
「え?ご近所さんですか?どうも・・・」
「シチュー作りすぎちゃったンでェー、おすそ分けを・・・」
「わぁ、ありがとうございますー」
「あ、タッパとか別に返さなくていっす。・・・ウチちょっと町はずれにあって遠いんで」
「そ、そうですかー・・・」
「ん?町はずれ・・・?町はずれってもしかして・・・」
「「あの家」ですか~!?」
「ゲッ・・・!「あの家」ってくらい有名なのかよ。うちって・・・」
「ええ!そりゃもう有名ですよ!俺、あ、イヤ・・・僕の周りの人、みんな知ってます!」
「魔物なンか住ンでねェよ!?」
「アハハ!あんな噂信じてませんって」
「この街の人はみんな怪談話が好きだから、そんな噂が出回ったんでしょうね」
「・・・迷惑な話だぜ!」
「ホントですね・・・w」
「・・・そういえば自己紹介がまだでしたね!僕、トム・グリーンと言います」
「サイだ。お前は話がわかるヤツみたいで安心したぜ」
「ご近所さんですから」
「そうか」
「じゃ、とりあえずお前の回り100人くらいに
「「あの家は厨二病が住んでる」って言いふらしといてくれ。今日中にな」
「えっ、ええー!?」
「あのっ!今日中って・・・ちょっとそれは・・・!」
「頼んだぞー」
「・・・なんじゃ、随分話し込んでおったの」
「・・・別に話し込ンでねェよ。ホラ、もう帰るぞ。風さみィ」
「なんて強引なんだ・・・今日中に100人なんて・・・」
「・・・」
「でも、結構普通の人なんだなー」
「・・・トム?」
「あっ、ゴメン。うるさかった?」
「いや・・・客人か?」
「ご近所さんがおすそ分けくれたんだ。シチューだって」
「ほう」
「それがさ、そのご近所さんってのが「あの家」の人だったよ!」
「あの家・・・?」
「ほらー!アレだよ!アレ!エリクサーの!」
「ああ」
「案外フツーの人でびっくりしたよ!もっと怖そうな人かと思ってたー!」
「あ、おすそ分けのシチュー食べよ?ゴハンまだだよね?」
「ああ」
「・・・」
「・・・あの家の住民からもらったシチューか・・・」
「ん?」
「・・・何か入ってないといいが」
「イヤなこと言うなよ・・・」
・
・
・
「余ったな」
「・・・」
「まさか一皿しか貰い手がねェとは・・・こりゃちょっとたいへんだぜ」
「・・・別にたいした量ではないぞ」
「いやいやたいした量だよこれ?
「寝かせると美味くなるとはいっても、そんなに保存効かねェしなァ・・・」
「やっぱ処分すっか・・・?」
「駄目じゃ」
「は?ダメって・・・こんなん、食いきれねェから片すしかねェだろ」
「嫌じゃ!」
「イヤって・・・」
「おまえさァ・・・」
「捨てるなんて絶対嫌じゃ!全部食べる!」
「ちょっ・・・オイ・・・」
「余が食べたいのじゃ!
「食べたくないのなら、そちは食べなければいいだろう!」
「・・・なーにヤケクソになってンだよ」
「・・・やけくそになど、なっていない」
「なってンだろうが」
「なっていない!」
「・・・」
「一人で無茶すンなっつーの」
「助っ人はよォ、ここにいンぜ?」
ヒトは弱く、愚かなモノだ。
畏怖なるモノの存在をひた隠し、見ようすらしない。
だけど
弱く、やさしい彼女に
近づきたい
そう言ったら、笑うだろうか
To Be Continued…
「ハァ・・・アレを買い忘れるなンて・・・しくじったぜ・・・ったく」
「やっだ~こわ~~い!」
キャイキャイ
「・・・あン?」
(主婦の井戸端会議かァ?・・・ヒマそ~だなァオイ)
「でもほんと~なの?町はずれの洋館に魔物が棲んでるって、そのウワサ!」
「ホントホント!」
「え~~~?」
「あのねあのね!昼はヒトの姿を借りて世間様に紛れてるんですって!」
「あら!その魔物って擬態するの~!?それじゃぁみんな気が付かないじゃない~~」
「そうそう!でね!夜になると真の姿を表すらしいわよ~~」
「きゃ~~!こわ~~い!!夜、歩けな~~~い!!www」
「あなたなんか襲われないわよ~!wwその魔物、若い女が好きってうわさだもの!ww」
「なによ!www私十分若いじゃない!www」
「え~~www」
「ね、ちょっと・・・!」
「・・・なんかガラの悪そうなのがこっち見てるわよ・・・」
「やだ!チンピラよ~~~~!!」
「こわ~~~~い!!」
「逃げましょ逃げましょ」
(町はずれの洋館って・・・ウチのこと、か・・・?)
・
・
・
(暇人どもが!)
(町はずれの古い洋館ってだけで適当なこと言いやがって・・・
(実際にゃただの厨二病の屋敷だっつーの!)
(クッソ!なンかよくわっかンねーけどすっげームカつくぜ!!)
(てかアイツ・・・ここらの住民とうまくやれてないのか・・・?)
(・・・)
「うわっ、やべっ作りすぎた」
ボンヤリは調理の敵でございます(^0^)
「おお~!良い香りじゃのぉ!今日は何じゃ?」
「あァ!?あー・・・シチューを作ってたんだ」
「ほう!しちゅうか!旨そうじゃのぉ。少々多いようじゃが」
「うっせーな!作りすぎたのは百も承知だっつの!」
「畜生・・・これ、どうすっかなァ・・・」
「それならばご近所さんにおすそ分けしようではないか」
「あァ?」
「人間界ではこのような場合、おすそ分けをするものなのだろう?本に書いてあったぞ」
魔王は最近ラノベにハマっていた
「・・・あんな連中・・・わざわざ恵ンでやることないだろ」
「あんな連中?サイ、そちはご近所さんを知っておるのか?」
「いや・・・別に。・・・お前は?」
「全然じゃ。近隣住民の顔さえ知らぬ。今まで料理が余ったことなどなかったからな」
「ふぅン」
「・・・・」
「・・・じゃ、行く?」
「おお?!なんじゃそち、乗り気じゃの!」
「ではさっそく出かける準備じゃ!用意して参れ」
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と、いうわけでございまして
今回の魔王様は同居人を引き連れてご近所訪問をするようでございます。
魔王様はご近所付き合いなど今まで全くしてこられなかったので
シチューのおすそ分けが、交流のきっかけになれば嬉しいことでございますね
まず一軒目のお宅。いやはやなかなかの豪邸
と、おお!ここはどうやら
スーパーで噂話をしていたオバちゃんズのお宅のよう!
ここで好印象を残しておけば噂も消し飛んじゃう感じじゃないですか!?
魔王様!レッツゴーでございます!
「こんにちは」
「ご機嫌よう。余はアルトゥール・エーベルハルト・フェ(略)と申す。以後、お見知りおきを」
「えっ、なにそれ?名前?」
「そうじゃ、余はアルトゥール・エーベルハルト・フェ(略)。闇の世界の住人じゃ」
「おかしな人ね・・・」
好印象とか、だめぽ(^~^)
早くも無理ゲーな感じが致しますが、ここで挽回ですよ!魔王様
「お近づきのしるしに、ぷれぜんと・ふぉーゆー、じゃ!」
「・・・何よこれ」
「うちの料理人がこさえたシチューじゃ!出来立てのまま持ってきたからの。美味じゃぞ~?」
「いらないわ」
「な・・・なんじゃとーー!!?」
「よく知りもしない人から食べ物なんてもらえるわけないでしょ」
「サイがせっかく作ったのじゃぞ!?それを・・・そちはまったく・・・!なんて奴じゃ!!」
「サイって誰よ」
なんということでございましょう!
あの人間・・・!魔王様からの贈り物を拒絶いたしました!
なんたる屈辱!なんたる非礼!
ビンタのひとつでも食らわしてやりたい気持ちでしたが
魔王様にそのような蛮行は似つかわしくないので
スマートに魔法勝負を挑むことにしました
「人間風情が・・・!自らのふるまいを後悔させてやろう・・・!」
「ふん・・・!あなたに私を倒すことができるかしら・・・?」
魔王様 VS おばちゃん!世紀の魔法対決でございます!
てか、このオバチャン魔法使いだったんかーい(^0^)
「稲光よ!私に力を!」
「なんのこれしき!」
「大蛇の毒よ!奴に永遠の眠りを!」
「効かぬわ!」
おお~!なんだかとってもふァリー・ポッティー!(英語発音風)
(あーなンか眠くなってきたわ)
決闘の発端であるはずの同居人。知らん顔で窓の外を眺めるの図
この人のこういうとこ、好きだわ~(^~^
と、しばらく同居人を眺めていたら魔法バトルが終わっておりました
筆者の集中力の無さよ・・・w
「やった!余の勝ちじゃ!」
おお!!魔王様が勝利をもぎ取ったようですね!
それでこそ深淵の淵を統べる邪悪なる王でございますよ!魔王様!
「ククク・・・!余の勝ち!余の勝ちじゃ!」
人間の皮をかぶっているせいで微弱な魔法しか使えないのにもかかわらず
魔法対決でおばちゃん魔女に打ち勝つことができた魔王様。
「あっはっはっは!」
あまりの嬉しさに床を放火。
※人んち
「ちょ!!おい!!火事だ!!火事だぞ!!!うわああああ!!!」
すっとんできて騒ぎだす同居人(笑)
魔法対決の時は全然知らん顔してたのに。リアリストってやつはこれだから・・・w
ま、でもぉ~アレっしょ?
家の人が適当になんとかしてくれるっしょ
おばちゃん以外にも住んでる人いるっぽいし~~
な~~んて放置して帰ろうしていた筆者でございましたが(鬼畜)
誰もなんとかしてくれそうになかったので
同居人に消火指示。
「おいいいいい!何で誰も動かねェンだあああああ!!!何とかしろよおおおお!!!!」
主の尻拭いおつかれーっすwww
「ん!?火事!??」
「さっきから言ってンだろーが!!」
消火が終盤を迎えたあたりでようやく魔女おばちゃんが消火に加わってくれました。
自分ちの火事くれー自分でなんとかしろや!
「ハァ・・・やっと消し終わったぜ・・・」
いや本当。やれやれだぜって感じーな同居人でしたが
「・・・あなた、あの放火女とどういう関係なの?」
「え・・・さっきの火ィ出したの、アイツなの・・・」
「怒」
「・・・サーセンした」
ボヤ騒ぎを起こしたとかなんとかで
魔女おばちゃんにメチャクチャ怒られることになったのでした(^0^)
(人んち放火するってどンだけ!!?)
その頃魔王様は
後始末をすべて放棄して風のように颯爽と逃亡を図っておいででした。
さ、最低だな!
長くなってしまったので、後半へ
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